「広告の次」の行動が見える!コンテンツカテゴリとサイト内コンテンツの判定の仕組み

1.はじめに
広告をクリックしてサイトに訪れたユーザーは、そのままコンバージョンするだけでなく、サイト内の様々な記事やページを読み歩き、検討を深めてからコンバージョンに至ります。
前回まででは「誰が」を特定するフォーム情報取得について学びましたが、今回は「どのページがコンバージョンを後押ししたか」を可視化する「サイトコンテンツ機能」について解説します。この記事を読めば、オウンドメディアやコラムの本当の価値を証明し、次の施策に繋げる方法がわかります。
1-1.この学習でのゴール
- サイト内計測の「判定ロジック」を理解する
- 「コンテンツカテゴリ」を活用し、ページ単位・グループ単位でのコンバージョン貢献度を把握する
- データに基づき、コンテンツの「役割(集客・育成・刈り取り)」に応じた改善アクションを立案する
1-2.こんな方にオススメ
- 自社でコラムやブログを運営しており、記事がどれくらいコンバージョンに貢献しているか知りたい方
- 「流入は多いがコンバージョンに繋がらないページ」をどう改善すべきか悩んでいる方
- 広告流入後のサイト内回遊を含めた、全体最適な導線設計を行いたい方
2.サイトコンテンツ機能の仕組みと判定ロジック
アドエビスの基本機能は「どの広告から流入したか」を計測することですが、「コンテンツカテゴリ」を登録することで、サイト内の「特定のページへの接触」を広告と同じように一つの「接触ポイント」として評価できるようになります。
2-1.コンテンツカテゴリとは
サイト内のページをカテゴライズして登録しておく機能になります。
コンテンツカテゴリを設定しておくことで、カテゴライズしたページを「サイト内」チャネルとして評価をすることができます。
アドエビスの計測サイトページ登録上限は80,000件となるため、計測サイトページ上限超過対策にもご利用いただけます。
これにより、「SEO記事」「導入事例」「商品詳細」といった具合に、URLの条件を用いてページをグルーピングができるため、個別の記事評価だけでなく、「そもそもブログという施策自体がどれくらいコンバージョンに寄与しているか」という大きな視点での分析が可能になります。
▼設定方法
- 「設定/管理」より[ページ設定>タグ管理]を選択します。
- 「コンテンツカテゴリ」のタブを開き、左上「+」のアイコンを選択します。
- 「コンテンツカテゴリ(必須)」と「指定条件(任意)」を入力し、「OK」を選択します。
URLの条件を指定してコンテンツカテゴリを計測する場合は、必ずここで指定条件を入力してください。
2-2.「サイト内」チャネルとは
「コンテンツカテゴリ」を登録すると、分析画面にてチャネル種別として「サイト内」という項目を表示させられるようになります。これは、広告クリックや自然検索とは別に、サイト内の特定コンテンツがどれだけコンバージョンに貢献したかを測るための専用枠です。
2-3.【重要】サイト内計測の判定ロジックと定義
ここで注意が必要なのが、アドエビスが何を「サイト内」としてカウントするかというルールです。

図の通り、下記のようなフローを辿った場合を例にご説明します。
- 広告をクリック(1ページ目:広告として計測)
- サイト内のLPを閲覧(2ページ目:コンテンツカテゴリとして登録済み)
- サイト内のコラム記事1を閲覧(3ページ目:コンテンツカテゴリ未登録)
- サイト内のコラム記事2を閲覧(4ページ目:コンテンツカテゴリ登録済み)
- コンバージョン発生(広告とサイト内コンテンツの両方を評価)
この場合、以下のような点に注意が必要です。
- 1ページ目(セッション開始ページ):
たとえ計測設定したページであっても、評価は流入元(広告、自然検索、ダイレクト等)に割り振られます。 - 2・4ページ目:
コンテンツカテゴリとして設定したページに合致すると、チャネル種別「サイト内」として計測されます。 - 3ページ目:
コンテンツカテゴリとして登録されていないため、「サイト内」としては計測されません。
3.PDCA活用イメージ
コンテンツの「役割」を見極める
サイトコンテンツ機能の最大のメリットは、各コンテンツに「どんな役割を任せるべきか」が明確になることです。具体的な活用例を見てみましょう。
事例:BtoB企業のオウンドメディア分析
この企業では、「GA4解説記事(潜在層向け)」と「Cookie規制対策記事(顕在層向け)」の2種類のカテゴリを運用しています。
| コンテンツカテゴリ | 直接CV数 | 初回接触数 | アシスト効果 |
|---|---|---|---|
| GA4解説記事 | 少ない | 多い | 多い |
| Cookie対策記事 | 多い | 少ない | 少ない |
データから見える仮説とアクション
1.GA4解説記事:【集客・育成の役割】
- 分析:
この記事をきっかけにサイトを知る人が多く、後日のコンバージョンを強力にアシストしている。 - アクション:
直接コンバージョンが少ないからといって削除せず、より多くの潜在層に届くようSEOを強化する。また、記事内に「Cookie対策記事」への導線を設置し、検討度を引き上げる。
2.Cookie対策記事:【刈り取りの役割】
- 分析:
流入は少ないが、このページを読むとすぐにコンバージョンする確率が高い「キーコンテンツ」である。 - アクション:
ランディングページからの遷移ボタンを目立たせるなど、サイト回遊時に必ず通るような導線設計に改善する。
このように、「直接コンバージョン」がつかないページでも、初回接触やアシストのデータを見ることで、Webサイト全体の役割分担を最適化できるようになります。
4.おわりに
サイトコンテンツ機能を活用することで、これまで「なんとなく良さそう」で終わっていた記事制作やサイト改善を、明確な根拠に基づいた「投資」へと変えることができます。
「サイト内」フィルタを適用して、あなたのサイトの隠れたキーコンテンツを探すことから始めてみてください。設定方法に迷った際は、お気軽に担当のカスタマーサクセスへご相談ください。
次回は、近年の計測において避けては通れない、ITP対策の手法「ITP対応プログラム」について解説します。正確なデータ計測の土台となる重要な設定ですので、しっかり学んでいきましょう。





