マーケティング判断を適切なものに変える広告効果測定プラットフォーム「アドエビス」とは?

1.はじめに

「広告を出しているけれど、どの広告が本当に成果に結びついているのか確信が持てない」「媒体ごとのレポートを合計すると、実際の成果数より多くなってしまう」といった悩みはありませんか?

本記事では、広告効果測定プラットフォーム「アドエビス」の概要を紹介します。
これから始まる全41カリキュラムの第一歩として、まずはアドエビスが何ができるツールなのかを正しく理解しましょう。自社のマーケティング業務を「勘と経験」から「確かなデータ」に基づくものへと進化させる全体像を把握していきます。

1-1.この学習でのゴール

  • アドエビスの概要を理解し、単なる計測ツールではなく「意思決定を支える基盤」であることを把握する。
  • アドエビスを導入することで解決できる課題を具体的にイメージできる。

1-2.こんな方にオススメ

  • 複数のWeb広告を運用しており、媒体間の成果の「重複」や「乖離」に頭を悩ませている方。
  • ラストクリック(直接効果)だけでなく、認知施策などの「間接的な貢献度」も可視化したい方。
  • GA4などのサイト解析ツールとアドエビスの使い分けを知りたい方。

2.アドエビスで実現する「3つのこと」

アドエビスは、一言で言えば「Web広告の費用対効果を可視化し、次の投資判断を支えるためのプラットフォーム」です。
Google、LINEヤフー、各種SNSなど、バラバラに配信されている広告データを一つの場所に集約し、独自の高精度な計測技術で分析します。具体的に、アドエビスが解決する「3つの壁」を軸に解説します。

2-1.広告の成果を「共通の物差し」で正しく把握する

Web広告を出稿している場合、媒体ごとに管理画面を見て成果を判断することが多いと思います。しかし、ここには「成果の重複」という大きな落とし穴があります。

例えば、あるユーザーが「SNS広告」をクリックしてサイトを訪れ、後日「リスティング広告」をクリックしてコンバージョンに至った場合、両方の媒体で「1件の成果」としてカウントされます。これでは、媒体数値を合算した際に実際の成果と大きく乖離してしまいます。

アドエビスは、全ての広告流入を「アドエビスという一つの共通の物差し(同一のロジック)」で計測します。
重複を除いた「本当のコンバージョン数」が1画面でわかるため、どの媒体にどれだけの予算を割くべきか、正しい投資判断が可能になります。

2-2.ユーザーの「動き」を可視化する

従来の広告評価は、コンバージョンに直結した最後の広告だけを評価する「ラストクリック重視」の考え方が主流でした。しかし、これでは「コンバージョンのきっかけ」を作った広告が「効果なし」と評価され、切り捨てられてしまうリスクがあります。
アドエビスは、ユーザーがコンバージョンに至るまでの「カスタマージャーニー」を一人ひとりのユーザー単位で計測します。

  • 初回接触: 最初に商品を知るきっかけになった広告(認知)
  • 間接効果: 検討期間中に再訪を促した広告(興味関心の引き上げ)
  • 直接効果: コンバージョンを後押しした広告(獲得)

このように、バラバラだったクリックデータを一つの線としてつなぐことで、「実はこのSNS広告が、後の検索流入のきっかけを作っていた」といった、隠れた貢献度を可視化できます。

2-3.施策の「良し悪し」を判断する土台を作る

マーケティング担当者にとって最も重要なのは、「次に何をすべきか」を判断することです。
アドエビスは、広告運用に特化したUI/管理画面を提供しているため、より素早く「広告の良し悪し」を判断できます。

特に、多くの担当者が悩む「GA4との使い分け」については、以下の違いがあります。

比較項目GA4アドエビス
主な目的サイト内の回遊や離脱の把握広告の貢献度可視化、
広告の費用対効果(ROAS)の最適化
得意分野ページごとの滞在時間、遷移率、UI/UX改善広告別のコンバージョン数、CPA、
間接効果(貢献度)評価
データの反映24~48時間で反映40~70分で反映
活用シーンサイト改修、コンテンツの改善広告予算の配分、媒体の選定、代理店ごとの評価

アドエビスを導入することで、高精度なデータに基づいた「根拠のある意思決定」ができるようになります。

3.PDCA活用シーン

具体的に、アドエビスのデータをどのように現場の判断に活かすのか、一つの例を見てみましょう。

【Before:媒体数値だけを見ていた場合】

ディスプレイ広告(認知施策)のCPA(顧客獲得単価)が目標を大きく上回っていたため、「この広告は効率が悪い」と判断し、配信を停止しました。

しかし、その翌週から、安定していたリスティング広告(指名検索)のコンバージョン数まで急激に減少してしまいました。

【After:アドエビスで「線」の評価をした場合

アドエビスの「コンバージョンフロー」画面や「コンバージョン属性」画面を確認したところ、停止したディスプレイ広告は「最初にユーザーにサイトを認知させる(初回接触)」という役割で非常に大きく貢献していたことが分かりました。

ユーザーはディスプレイ広告でブランドを知り、検討した結果、数日後に「社名検索」をしてコンバージョンしていたのです。

【導き出される次のアクション】

「CPAが悪いから止める」という単純な判断ではなく、「このディスプレイ広告は初回接触の効率が良いので、認知枠として予算を維持する。
その代わり、「獲得効率を上げるためにリマーケティングのバナーを最適化する」といった、ビジネス全体を最適化する高度なPDCAを回せるようになります。

4.おわりに

アドエビスは、単に数値を集計するだけのツールではありません。

「共通の物差し」で成果を正しく把握し、ユーザーの動きを「線」で捉えることで、マーケターが自信を持って次の施策へ踏み出すための重要な手段となります。

今回の記事で、アドエビスを活用すべきタイミングや、活用により期待される効果が見えてきたはずです。

次回の記事では、この「正しく把握する」ための第一歩として、なぜ今「なんとなく」の計測ではいけないのか、「正確なコンバージョン計測が重要な理由」について詳しく解説します。Cookie規制など、マーケティング業界を取り巻く環境の変化についても触れていきますので、ぜひ続けて学習していきましょう。

関連記事をみる