データの計測漏れを防ぐ!計測対象サイト設定の正しい進め方

1.はじめに

前回の記事「ユーザー管理、代理店管理とは」では、アドエビスを運用する「ユーザー」に関する設定を学習しました。誰がツールを扱うのかが定義できたら、次は「どこ」を計測するのかという設定が必要です。

本記事では、設置したタグがどのWebサイトで動いた時にデータを蓄積するかを定義する、「計測対象サイト」の設定について解説します。この設定は、アドエビスにおけるデータ管理の要となる、非常に重要なステップです。ここを正しく理解することで、計測漏れやデータの混入を防ぎ、信頼性の高い分析基盤を構築できます。

1-1.この学習でのゴール

  • 「計測対象サイト」を登録する目的を理解する
  • 自社のサイト構成(ドメイン・サブドメイン・wwwの有無)に合わせた正しい登録ができるようになる
  • 設定ミスによる「計測不備」や、流入元が不明になる「ダイレクト」への分類リスクを回避できる

1-2.こんな方にオススメ

  • アドエビスの初期設定を今まさに進めている方
  • サイトリニューアルや新規ドメインの追加を予定している方
  • 「共通タグを設置したのに管理画面に数値が反映されない」というトラブルを防ぎたい方

2.計測対象サイトは「データ管理の要」

アドエビスでは「計測対象サイト」に登録したドメイン配下でタグが反応した場合のみにアクセスを計測しています。

そのため、いくらサイトにアドエビスのタグを設置していても、計測対象サイトに対象のドメインが登録されていない場合は計測ができません。

2-1.登録時の鉄則:ドメイン・URLの書き方

計測対象サイトを登録する際は、アドエビスの「前方一致」という判定ルールを理解しておく必要があります。

登録するURLの例計測される範囲
https://ebis.ne.jp"https://ebis.ne.jp"以降の全ページが計測対象
https://ac.ebis.ne.jpサブドメイン"ac"を含むページのみが計測対象

① 「www」の有無に注意

「www」があるURLとないURLは、ページが表示される場合は両ドメインを登録する必要があります。

自社サイトが https://www.example.com の場合、登録も必ず"www"を含める必要があります。
もし両方のパターンでアクセスされる可能性がある場合は、両方を改行して登録してください。

② サブドメインの扱い

サブドメインが異なる場合は、別ドメインとして登録する必要があります。
例えば、以下のように3つのサブドメインが存在する場合は、3つとも登録が必要です。

a) https://ebis.ne.jp
b) https://ac.ebis.ne.jp
c) https://www.ebis.ne.jp

③ 末尾の「/(スラッシュ)」は含めないのがベター

ドメインの末尾に「/」を付けて登録すると、その「/」がないURLでアクセスされた際に、前方一致の条件から外れて計測されないリスクがあります。

  • 推奨:https://test.jp
  • 非推奨:https://test.jp/

2-2.システム設定画面での登録手順

登録作業は、アカウント管理の権限を持つユーザーが管理画面から行います。

  1. アドエビス管理画面の「設定/管理」より、 [基本設定 > システム設定] をクリック。
  2. 「基本」タブ内にある「編集」ボタンをクリック。
  3. 「計測対象サイト」の入力欄にドメインを入力。複数ある場合は、改行して入力。
  4. 「OK」をクリックして保存。

2-3.特殊なケース:日本語ドメインの場合

「チョコ.jp」のような日本語ドメインは登録ができません
そのため、punycodeおよびunicodeに変換して設定する必要があります。
※punycode変換かunicode変換かはブラウザによって異なるため、両方をご登録ください。

3.PDCA活用シーン

ケース:流入元が「ダイレクト」や「外部リンク」ばかりになる原因を解決する

広告経由でサイトA(LP)に来たユーザーが、そのまま別ドメインのサイトBへ移動して、最終的にはサイトCでコンバージョンしたとします。
このとき、サイトBのみ「計測対象サイト」に登録されていないとどうなるでしょうか?

【答え】
  1. アドエビスはサイトBを「計測対象外の外部サイト」とみなします。
  2. サイトAからサイトBへ移動した瞬間、アドエビスはユーザーの足跡を追えなくなります。
  3. その結果、サイトCで発生したコンバージョンは「どの広告から来たか」という情報が途切れてしまい、レポート上では流入元不明の「ダイレクト」もしくは計測対象外のサイトからの流入である「外部リンク」として計上されてしまいます。
【判断基準】

もし管理画面やレポートを確認して、特定の導線からの流入が不自然に「ダイレクト」や「外部リンク」に分類されている場合は、まず「遷移先のドメインが計測対象サイトに登録されているか」を疑ってください。
ここを正しく設定するだけで、それまで見逃していた「広告効果の証拠」をしっかりと拾い上げることができるようになります。

4.おわりに

計測対象サイトの設定は、一度設定すれば頻繁に変更するものではありません。しかし、この数行の設定が、アドエビスに蓄積される全データの「品質」を左右します。

「タグを設置したから安心」ではなく、「計測すべきサイトのドメインがきちんと登録されているか」を確認するまでが初期設定のセットです。自社のサイト構成を改めて確認し、漏れのない登録を行いましょう。

次回は、複数のドメインをまたぐユーザーの動きを、さらに精度高く紐付けるための自動クロスドメイン設定」について解説します。

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