効率と分析精度を両立する!広告登録の方法と運用ルール

1.はじめに

前回までは、Google広告やLINEヤフー広告などの主要媒体と連携し、自動でデータを同期する「媒体シンク機能」について学習しました。

しかし、実際のマーケティング現場では、媒体シンクに対応していない広告の特定枠、アフィリエイト広告、純広告、あるいは自社で配信するメールマガジンなど、手動で計測URLを発行しなければならないシーンが数多く存在します。これらは「手動登録」での広告発行が必要になります。

本記事では、手動登録を単なる「URL発行の作業」として捉えるのではなく、後の分析を楽にするための「設計」として理解し、ミスなく効率的に進める方法を解説します。

1-1.この学習でのゴール

  • 媒体や件数に応じた「個別登録」と「CSV一括登録」を正しく使い分けられるようになる。
  • 分析時に迷わないための「広告カテゴリ」と「広告名」の設計ルールを習得する。
  • 計測エラーを防ぐための、登録時の重要チェックポイントを把握する。

1-2.こんな方にオススメ

  • 媒体シンク非対応の媒体を計測したい方。
  • 大量のクリエイティブパターンを入稿予定で、登録工数を削減したい運用担当者。
  • アドエビスのレポート画面を、自社が意思決定しやすい状態に整えたい方。

2.精度を高める「手動登録」の進め方

手動での広告登録は、アドエビスにおける「分析の設計図」を引く作業です。ここで入力する情報が、そのままレポートの「切り口」となります。

2-1.すべての土台となる「広告カテゴリ」の設計

広告を登録する前に、必ず「広告カテゴリ」を定義します。
アドエビスでは、以下の4つの階層でデータを分類できます。

階層項目名設計のポイント具体例
第1階層媒体種別最も大きな分類。媒体名や種類を入れます。LINE、
アフィリエイト、
メルマガ
第2階層広告グループ1配信手法やターゲット層などで分類することが多いです。友だち追加広告、
インフルエンサーA、
4月定例配信
第3階層広告グループ2制作会社名・訴求内容などで分類することが多いです。30代女性、
獲得目的、静止画
第4階層広告名さらに細かい粒度で、広告単位で命名できます。
商品名や日付、キーワードなどを記載することが多いです。
商材A、
20260301配信、
美肌 など

注意

広告カテゴリは登録後も変更可能ですが、分析の軸が途中で変わると過去データとの比較が難しくなります。運用開始前に「自社にとって意味のある切り口」を固めておくことが重要です。

2-2.個別登録 vs CSV一括登録:どちらを選ぶべきか?

登録方法には「1件ずつ登録する個別登録」と「専用シートで一括登録するCSV登録」の2種類があります。

  • 個別登録(1件ないしは、数件程度
    • メリット:
      管理画面上の「広告管理」画面にて広告を登録するだけなので、即座にURLを発行できる。
    • 活用シーン:
      単発の純広告や、急ぎで1本だけメールマガジンの計測URLが必要な場合。
  • CSV一括登録(大量・一括管理)
      • メリット:
        最大10万件まで一度に登録可能。ExcelやGoogleスプレッドシートで管理できるため、入力ミスを防ぎやすい。
      • 活用シーン:
        大量のバナーを出し分ける場合や、複数の媒体をまとめて設定する場合。

    2-3.入力時の重要ポイント・注意点

    実務で最も利用される「CSV一括登録」や「個別登録」の入力時、特に注意すべき項目が3つあります。

    1. 広告ID
      半角英数字、ハイフン、アンダーバーのみ使用可能です。空欄にするとシステムで自動採番されますが、登録後の変更は一切できません。 自社の管理コードがある場合はそれを活用しましょう。
    2. 計測方式(重要)
      原則として「ダイレクト」を選択してください。これは、リンク先URLにアドエビスの「共通タグ」が設置されていることを前提とした方式です。リダイレクト方式(アドエビスのサーバを経由する方式)は、タグが設置できない特殊な場合を除き、現在は推奨していません。
    3. リンク先URL
      遷移先のURLを正確に入力します。末尾に余計なスペースが入っていないか、必ず確認してください。

    ※各設定方法の詳細はこちらからご確認ください。

    3.おわりに

    広告登録は、単なる準備作業ではなく、精度の高い分析を行うための「種まき」です。

    「広告カテゴリ」で分析の切り口を整え、「CSV登録」で効率化を図り、「広告名の名づけルール」で判断スピードを上げる。この3点を意識するだけで、アドエビスの活用レベルは格段に向上します。

    広告の登録が完了したら、次はいよいよ運用を開始するための準備です。
    次回は、登録した広告から実際の広告入稿に使う「入稿用URLの設定方法」について解説します。

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