【2025年最新版】アドエビスデータから読み解く!全9業界の業界別出稿媒体傾向

Webマーケティングにおいて、「自社の業界ではどの媒体に出稿するのが正解なのか?」「競合他社はどのような媒体で成果をあげているのか?」といった疑問は、多くのマーケターが抱える共通のお悩みです。

そこで本記事では、アドエビスの統計データ(※2024年1月~2025年12月)をもとに、全9業界の最新の広告出稿傾向とトレンドの変化をまとめました。
今後の出稿媒体の選定や、予算配分の見直しにぜひお役立てください!
※本記事は2025年度時点のデータをもとに作成しております。記事内の各種名称や情報は執筆当時のものであり、現在の状況と異なる場合がありますことをご了承ください。

本記事の内容は資料もご用意しております。
細かく確認したいなどあれば、こちらからご確認ください。

1.本レポートの指標と見方について

本レポートでは、各媒体のポジションを以下の4つの象限に分類して評価しています。

  • 王道媒体(利用率:高、ライフタイム:高)
    業界内でよく出稿されており、長期にわたり出稿されている媒体。
  • 金脈媒体(利用率:低、ライフタイム:高)
    業界内ではあまり出稿されていないが、長期にわたり出稿されている(特定の企業で重宝されている)媒体。
  • 難攻媒体(利用率:高、ライフタイム:低)
    業界内でよく出稿されているが、早期段階で出稿停止されやすい媒体。
  • 冒険媒体(利用率:低、ライフタイム:低)
    業界内ではあまり出稿されておらず、早期段階で出稿停止されやすい媒体。
  • CVRスコア
    その媒体のCVRスコアが、全媒体の平均CVRスコアから見て、どのくらい良い・悪いのかを相対的に評価する統計指標。
    ・CVRスコアが正の値:全体の平均CVRより高い。
    ・CVRスコアが負の値:全体の平均CVRより低い。
  • 平均初回CLICK割合
    全体のクリック数に対して、その媒体が初回流入だった場合の比率。
    ・比率が高いほど新規獲得向け(潜在層向け)。
    ・比率が低いほど既存向け(顕在層向け)。

2.単品リピート通販業界

全体傾向

Google、Yahoo!、Metaが圧倒的な「王道媒体」として長期かつ高頻度で利用されています。また、LINE広告も利用率50%を超え、インフラとして定着しております。TikTok広告は利用率が高いものの早期停止されるリスクも孕む「難攻媒体」寄りとなっていることが分かります。SmartNewsやYouTubeは一定期間継続される検討媒体と読み取ることができます。

2024年からの変化・トレンド

  • Google、Yahoo!、Metaの主要3媒体が10%超伸長しています。
  • TikTok広告が15%増と急伸。静止画での広告配信から、動画を使った配信にシフトしつつあります。
  • 主要媒体のCVRスコアが軒並み悪化しており、既存媒体に頼らない新規集客チャネルの開拓が急務となっています。
  • Microsoft広告は利用・CVR共に上昇しており、購買意欲の高いPC層へのアプローチが有効です。

3.総合通販業界

全体傾向

GoogleとMetaの利用率が非常に高く、EC集客の二大巨頭として君臨しています。Yahoo!広告も「王道媒体」ですが、Google等に比べるとライフタイムがやや短い傾向にあります。Criteo、X(Twitter)などは利用率50%以下の「金脈媒体」に近く、AccessTradeは利用率こそ低いものの、継続率が高く安定した獲得源として重宝されています。

2024年からの変化・トレンド

  • Google・Metaの利用率が80%を超え、主要プラットフォームでの認知・獲得の両立が必須となっています。
  • LINE広告は利用率が半減したものの、CVRスコアは改善しています。
  • AccessTradeのCVRスコアが1.5超と高パフォーマンスを記録。
  • X広告は利用率が増加し、初回流入が80%超。トレンド性の高い商品の爆発的な認知獲得に大きく寄与しています。

4.金融業界

全体傾向

GoogleとYahoo!が利用率80%超かつ継続率も極めて高い、盤石の「王道媒体」です。Meta広告も利用率約60%で、検索以外のリード獲得手段として定着しています。CriteoやMicrosoft、LINEは安定的な「金脈媒体」に近く、RentracksやAccessTradeなどのASPも長く継続される傾向が強いです。

2024年からの変化・トレンド

  • Google広告が利用率・CVR共に盤石。比較検討層を取り込む検索広告の重要性は不変です。
  • TikTokの初回流入が激減しており、新規獲得から「既存接触者へのリマインド活用」へ変化していると推測されます。
  • Microsoft広告の利用率が向上。ビジネス層へのリーチがCVR向上に直結しています。
  • LogicadのCVRスコアが大幅改善しており、DSPによるオーディエンス配信の精度向上が伺えます。

5.不動産業界

全体傾向

比較検討期間が長い業界ゆえに長期出稿が主流であり、Google、Yahoo!、Metaが「王道媒体」に密集しています。LINEやCriteo、Microsoftは利用率20〜30%台ながら高い継続率で安定運用。A8やOutbrainは一部企業で長く使い続けられる「金脈媒体」となっています。

2024年からの変化・トレンド

  • Google広告が利用・効率共に上昇しており、物件検索など能動的なユーザーの争奪戦が激化しています。
  • Meta広告はリタゲ運用が深化。初回流入は低下したものの、検討期間の長い顧客の追客に寄与しています。
  • 紙媒体のCVRスコアが2.6超と驚異的な数値を記録。特定の地域や属性を狙うアナログ戦略の有効性が浮き彫りになっています。
  • Microsoft広告はCVRスコアが下落しており、利用企業増加による枠の競争激化が懸念されます。

6.人材業界

全体傾向

求職者の検索行動を捉えるために長期出稿が前提となるGoogle広告が「王道媒体」の筆頭です。MetaとYahoo!も利用率60%超で幅広い層への接触に活用されています。CriteoやMicrosoftは効率的な「金脈媒体」。A8やAccessTrade等のASP群は継続率が非常に高く安定しています。

2024年からの変化・トレンド

  • Meta広告のCVRスコアがプラス転換しており、Facebook/Instagramでのキャリア訴求の精度向上が見て取れます。
  • TikTokの利用率が約4倍に拡大。若年層や潜在層への早期接触が採用競争の鍵となっています。
  • A8のCVRが1.16と急上昇し、特化型アフィリエイトの活用が非常に強力です。
  • X広告は初回流入が約90%超。拡散性を活かした「未知の求職者へのリーチ媒体」として優秀です。

7.BtoB(SaaS)業界

全体傾向

比較検討層の刈り取りに不可欠なGoogle広告が利用率70%超で「王道媒体」のトップ。Microsoft、Yahoo!、Metaが利用率50〜60%で続き、BtoB集客の主軸を担っています。CriteoやA8、Logicadは特定ニーズに刺さる「金脈媒体」。LINE広告やYouTubeは獲得目的では「冒険媒体」に近い立ち位置です。

2024年からの変化・トレンド

  • Microsoft広告の利用が20%増。PC環境の属性を活かしたリード獲得が一般化しています。
  • Meta広告の初回流入が9.5%低下していますが、利用率は上がっているためリードナーチャリングでの活用が進んでいそうです。
  • LINE広告は初回獲得に苦戦しており、BtoB領域では認知より既存顧客の維持等に活用余地がありそうです。

8.BtoC(サブスク)業界

全体傾向

Google、Yahoo!、Metaの3媒体が「王道媒体」。LINE広告も利用率40%台で王道に近く、日常的な接触媒体として高い継続率を誇ります。Microsoft、A8、Criteoは継続率80%超の優良な「金脈媒体」。

2024年からの変化・トレンド

  • Google、Yahoo!、Meta主要3媒体の利用率が大幅増。定額制サービスの普及に伴い広告露出競争が激化しています。
  • YouTubeのCVRスコアが大幅改善。動画によるサービス理解の促進が契約率向上に寄与しています。
  • Microsoft広告のCVRスコアが全媒体トップ。
  • 主要SNSの初回流入が低下傾向にあり、既存ユーザーへのアップセルや解約防止への活用が進んでいます。

9.教育業界

全体傾向

Googleが「王道媒体」の筆頭となり、MetaとYahoo!も利用率約60%と続きます。LINE広告は利用率約40%で継続率も高く、受講検討者との接点として王道入りに迫っています。Microsoft、Criteo、A8は安定した「金脈媒体」。YouTubeやTikTokはまだ「冒険媒体」に近い位置づけです。

2024年からの変化・トレンド

  • Google広告の利用率が67%を超え、Meta広告の利用が16%増。Metaは平均初回クリック割合が減少、つまりは初回流入が減っているという点から、検討意欲が高い層を確実に刈り取る戦略が主流となっていそうです。
  • 紙媒体・Microsoft広告が高CVRスコアを維持。特定の層への深い訴求が成約に繋がりやすい傾向です。
  • TikTokの初回流入が増加。ショート動画を通じた「学習イメージの提供」が新規獲得に有効となっています。

10.理美容・エステ業界

全体傾向

GoogleとMetaが利用率70%超の圧倒的「王道媒体」。Yahoo!とLINEが利用率50%超で、地域密着型やリピート促進に活用されています。AFBやA8、Rentracks、FelmatなどのASPが継続率80%超の「金脈媒体」。TikTokは利用率が50%に迫るものの、継続率は発展途上です。

2024年からの変化・トレンド

  • TikTok広告の利用が14%増。ビフォーアフター等の視覚的訴求が来店の導線として定着しています。
  • GoogleとLINEがともに50%超の利用率(検索による比較とLINEでの店舗誘導に強み)。
  • X広告のCVRが大幅改善。リアルな口コミ拡散が信頼性構築と予約転換に大きく寄与しています。
  • Criteoが新規導入されプラス推移。サイト離脱者への再アプローチによる効率化が進んでいます。

11.おわりに

業界ごとの出稿傾向データを俯瞰すると、検索広告(Google/Yahoo!)やMetaといった「王道媒体」を軸にしつつも、TikTokなどの動画メディアによる新規開拓や、Microsoft広告のようなビジネス・PC層を狙った効率化、あるいはLINE広告やASPを活用した安定的な獲得など、各社が業界の特性に合わせて柔軟にポートフォリオを構築していることが分かります。

自社の広告成果を最大化するためには、こうしたトレンドを把握したうえで、「アドエビス」を活用してすべての媒体を配信目的に合わせた指標で評価し、正しい投資判断を下すことが不可欠です。

特に、新しい媒体(冒険媒体)にチャレンジする際や、認知施策(動画・SNS等)の貢献度を測る際には、アドエビスの「間接効果」や「再配分CV」といったアトリビューション分析が強力な武器となります。ぜひ本データを参考に、次なるマーケティングの一手を検討してみてください。

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