【レポート作成手順】潜伏期間編
アドエビスの設定が完了し、いざ分析開始!となったものの、「週次や月次での報告の場で使うレポートにアドエビスのデータを落とし込むにはどうしたらいいんだろう?」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、アドエビス管理画面からダウンロードしたデータをカスタマイズしてレポーティングしたい方向けに、多くの企業でご活用いただいている潜伏期間の傾向を確認するためのレポートフォーマットのサンプルと作成手順をご紹介します。
※ご案内するExcelの操作につきましては、ツール側の仕様変更などにより保証はできませんので、ご参考までとご認識ください。
1.こんな方にオススメ
- リードタイムの長い商材を扱っている方
- CVのどのくらい前から認知施策を実施すべきか迷っている方
2.レポートフォーマットサンプル
今回ご紹介するのはユーザーが初回広告に接触してからCVまでどれくらいの期間を要しているか確認するためのレポートです。
扱う商材の検討期間の傾向がご確認いただけるため、どのタイミングで認知施策を実施し、どのタイミングで刈り取り施策を実施するかの参考にしていただけます。
作成難易度:中
作成目安時間:20分
3.レポート作成手順
(1)管理画面[広告>コンバージョン属性]から必要データをダウンロード
- 該当期間を選択
- 「項目切替」から「CV時間※1」「潜伏期間」を指定
※1「CV名」などすべての行に値が入る項目での代替も可 - 絞り込みをする場合は「フィルタ」からフィルタを指定
- 「エクスポート」からデータ出力
(2)データの並び替え
- CV時間/潜伏期間/潜伏期間(秒)の列を選択
- 「データ>フィルタ」を選択
- 潜伏期間(秒)の「▽」をクリックし、「昇順」を選択
(3)データの加工
右に「分類」「No」「日」「割合」の列を追加し、それぞれの値を算出。
- 分類:【潜伏期間(秒)】を一定期間に分類した値
例)=IFS(C2<1800,"<30分",C2<3600,"<1時間",C2<86400,"<1日",C2<604800,"<1週間",C2<1209600,"<2週間",C2<2592000,"<1か月",C2>=2592000,"1か月以上")
- No:2行目に「1」と入力の上、順にナンバリング
例)2行目に「1」と入力の上、3行目以降「E2+1」を入力
- 日:【潜伏期間(秒)】を日にした値
例)=C2/60/60/24
- 割合:【対象行のNo】/【Noの一番大きい値】
例)=E2/MAX(E:E)
(4)データの集計
- 「CV時間」~「割合」の列を選択
- 「挿入>ピボットテーブル」を選択
- ピボットテーブルを表示する場所を任意で指定
- 行:分類、値:個数/時間(CV時間)を指定
(5)表の作成
- CV数:(4)で作成したピボットの値を貼り付け
- 割合:【各行のCV】/【CV数の合計】で算出
(6)グラフの作成
- 日/割合の列を選択
- 「挿入>2-D折れ線」を選択
(7)グラフデータの変更
- 作成されたグラフを選択の上、右クリックし「データの選択」を選択
- 凡例項目:「日」のみに変更
- 「横軸ラベル>編集」から、指定範囲を「割合」の列に変更
(8)グラフの整形
作成したグラフを任意の体裁に整形。
4.カスタマイズ例
媒体別など施策単位で絞り込んでレポートしていただくことで、より認知施策と刈り取り施策の傾向を詳細に確認することも可能です。
また、潜伏期間レポートに平均値や中央値を加えることも可能です。
3.レポート作成手順の(1)~(3)で加工したデータをもとに作成します。
(1)データの並び替え
3.レポート作成手順(3)で加工したデータを用意。
(2)平均値の集計
平均値を表示するセルを指定し、以下計算式を入力
=AVERAGE(【「日」のデータ範囲をすべて指定】)
(3)中央値の集計
中央値を表示するセルを指定し、以下計算式を入力
=MEDIAN(【「日」のデータ範囲をすべて指定】)
(4)レポートの整形
上記で算出した値を任意の体裁に整形。
潜伏期間レポートでデータを確認することで、ユーザーが初回広告に接触してからCVまでにどれくらいの期間を要しているのかを確認することができます。リードタイムが長く、どのタイミングから認知施策を実施すべきか検討がついていない場合などは、レポートで潜伏期間を確認し、CVさせたい時期から逆算して認知施策を実施するなど、無駄のない配信を行うためにこのレポートを活用してみましょう。