使わないと損!?クロスデバイス機能!

アドエビスを利用する中で、CV数が媒体とアドエビスで乖離しているということはありませんか。基本的には乖離が発生する要因は、タグの設置やアドエビス設定面での不備、媒体とアドエビスの計測仕様差があります。
※乖離要因についてはこちらの記事を確認してください。

上記以外の要因の一つに、クロスデバイス/ブラウザによるデータ分断があります。アドエビスには計測したアクセスログをAI(人工知能)へ取り入れることで、同一ユーザーの類推が可能となる「クロスデバイス機能」・「AI推定クロスデバイス分析」があります。
本記事では、クロスデバイス機能・AI推定クロスデバイス分析の使用方法と10業界のアドエビスデータをもとに、業界別と媒体別のクロスデバイス機能・AI推定クロスデバイス分析の差分について紹介します。SNS媒体や認知施策の成果証明をする際に活用できる機能ですので、ぜひこのような施策を実施されている場合はぜひ試してみてください。
※ご契約プランにより、クロスデバイス機能・AI推定クロスデバイス分析を使用できないプランもございますのでご注意ください。

1.クロスデバイス/ブラウザによるデータ分断の具体例

1つ目の例として、ユーザーがスマートフォンで広告をクリックしサイト来訪した後、PCで同じサイトに自然検索で流入しCVした場合、クロスデバイスにより広告クリック時とCV時のCookieが分断されます。

2つ目の例として、ユーザーがスマートフォンでSNS広告をクリックしてアプリ内ブラウザでサイト来訪した後、Chromeでディスプレイ広告をクリックしてサイトに再来訪しCVした場合、クロスブラウザによりSNS広告クリック時とCV時のCookieが分断されます。

このような例により最初にクリックした広告媒体側にはCVがつかず、広告の過小評価による機会損失に繋がりかねません。

実際、各業界でデバイスやブラウザを跨ぐコンバージョンが約30%発生しているというデータもあります。30%のCVを正確に計測できていないとなると、正しい広告の評価ができずに誤った判断をしてしまう可能性もあります。

2.クロスデバイス機能とは

アドエビスではCookie情報(以下ユーザーID)で同一ユーザーのアクセスを紐づけていますが、デバイスやブラウザが変わると付与されるユーザーIDも変わるため紐づけが分断されてしまいます。
しかしながら、アドエビスのクロスデバイス機能・AI推定クロスデバイス分析では、2つの方法により分断されたアクセスを紐づけることができます。

  • 機械学習
    アドエビスが収集したデータを、機械学習を使って分析することで、分断されたアクセスが同一人物かどうかを予測することができます。
  • ユーザー名
    「サイトの会員ID」などをコンバージョン属性のユーザー名に反映する(※)ことで、ユーザーIDは違うが同じユーザー名のCVを同一人物からのアクセスと判定します。
    ※ユーザー名はコンバージョン属性取得用タグを設定し、サイトから取得しておく必要があります。詳細な設定方法はこちらをご確認ください。

2-1.設定方法

今回記事で紹介するのは「機械学習」による紐づけ方法なので、機械学習によるクロスデバイス機能・AI推定クロスデバイス分析を設定する方法を紹介します。
「ユーザー名」による紐づけ方法を設定したい方は、サポートサイトを確認してください。

  1. システム設定>計測オプション>クロスデバイス紐づけ>機械学習 になっているかを確認する。
  2. フィルタ>クロスデバイス>[分析結果を反映する]にチェック
  3. カテゴリ分析/詳細分析/期間分析/コンバージョン属性/コンバージョンフローにて適用
    ※最新データが反映されるまで最短3日~1週間程度要します。最新の反映状況は、画面右上の時計マーク(反映時間)をクリックし、過去いつまでの分析が紐づけ完了しているかご確認ください。

クロスデバイス分析結果を反映後、「項目切替」に「クロスデバイス差分比較」という項目が追加されるので、こちらを表示させることで紐づけ前と紐づけ後のCV数や、その差分などを確認することもできます。

3.クロスデバイス機能ONによるCV増減

それでは、クロスデバイス機能・AI推定クロスデバイス分析をONにすることでどのくらいCV数が増加しているのかを業界別と媒体別に見ていきます。

3-1.業界別でみるクロスデバイス機能の差分

業界全体で見ると間接効果が62.3%増加、初回接触が20.4%増加していることが判明しました。業界別にデータを見ても、特に間接効果はクロスデバイス機能・AI推定クロスデバイス分析を使わないと広告を過小評価してしまっていることがわかります。

3-2.媒体別でみるクロスデバイス機能の差分

MetaやXをはじめとしたSNS媒体では間接効果が100%超の増加をしていることが判明しました。特に強制的にアプリ内ブラウザが開くSNS媒体では、クロスデバイス機能・AI推定クロスデバイス分析を使わないと成果を過小評価していることがわかります。

4.終わりに

クロスデバイス機能・AI推定クロスデバイス分析を使うことで、これまで成果が証明しづらかった施策が本当に成果につながっていなかったのか、クロスデバイス/ブラウザによって成果が計測できていなかったのかがわかるようになります。SNS系媒体を使用していたり、差分が大きいとデータが出ている業界の場合は、クロスデバイス機能・AI推定クロスデバイス分析をONにして、アドエビスのデータを見ることをオススメします。

関連記事をみる