分析軸の考え方
アドエビスでは媒体種別、広告グループ1、広告グループ2、広告名といった分析軸を登録できます。
分析軸の内容によって、分析のしやすさが決まると言っても過言ではありません。
この記事では分析軸の重要性と、登録内容の考え方をご紹介します。
1. 分析軸とは?
媒体画面でキャンペーン単位、広告グループ単位などの切り口でデータを確認できるように、アドエビスでも軸を切り替えて広告の成果を確認することができます。
切り口を、この記事では「分析軸」と呼びます。
1-1. 分析軸と改善アクションの関係
分析軸の内容が異なれば、得られる示唆や改善点も変わってきます。
例えば以下のような、分析軸が「媒体画面のキャンペーン名」や「広告グループ名」であるデータがあったとします。
GoogleのリスティングとYahoo!のリスティングとでは、Googleの方が獲得件数が多いということが分かります。同じ予算をかけていたため、Googleの方が獲得効率が良かったとみなせます。
そこから、例えばYahoo!からGoogleに予算を寄せるという改善アクションを検討できます。
ここで、分析軸を「広告の訴求内容やターゲット」に切り変えてみます。
アトリビューション訴求の広告の獲得効率が想定よりも悪かったという状況があり確認したところ、BtoB業界と不動産業界にてCVを獲得できていました。
このことから検討期間が長いBtoB業界と不動産業界はアトリビューション分析を重要視されており、訴求が効いていたと仮説立てることができます。
先ほどとは異なる視点での示唆が得られたため改善点も変わり、検討商材を扱う業界向けにはアトリビューション訴求のクリエイティブを当てるというアクションが考えられます。
このように分析軸は、集計したデータを目的によって視点を変えるために必要なものであり、分析や改善アクションにも大きく影響するため重要なのです。
2. アドエビスでのデータの見え方(媒体項目/アドエビス項目)
アドエビスでは下記2種類の集計軸を利用することができます。
広告データのグルーピングを切り替えて表示させることができます。
- 媒体項目:媒体画面から連携されたキャンペーン名や広告グループ名
- アドエビス項目:アドエビス上で自由につけられる名称
※媒体項目は、媒体シンク機能を設定すると連携されます。(対応媒体はこちら)
アドエビスで確認できるデータを分かりやすくイメージ化すると、以下のようになります。
資料請求が全体で62件あった時、どの媒体から何件あったのか、Google広告の内どのキャンペーンから何件あったのか内訳を確認できるということです。
2-1. データの切替え
「項目切替」より、媒体項目とアドエビス項目を切り替えてデータを確認することが可能です。
また、媒体項目やアドエビス項目の中でも、単一軸「媒体のみ」「広告グループ1のみ」「広告グループ2のみ」や、かけ合わせの軸「媒体×広告グループ1」「媒体×広告グループ1×広告グループ2」「媒体×広告グループ1×広告グループ2×広告名粒度」に切り替えることもできます。
施策の結果を振り返りやすく、次のアクションに繋げやすいアカウント構成にしましょう。
3. よくあるお悩み
分析軸について、以下お悩みをよくお伺いします。
お悩みに対する解決策も記載しているので、ぜひご覧ください。
3-1. 媒体管理画面内の管理ルールにおいて
- 一部の担当しか中身が直観的にわからない(例)このキャンペーンってどういう内容?01ってどういう意味?
- 媒体間の予算アロケーションだけでは成果が伸び悩んでおり他の打ち手を検討したいが、データを見ても気づきや打ち手が浮かばない
上記に該当する場合、媒体管理画面の管理ルールを変更するか、アドエビス項目に分析しやすい言葉で分析軸を登録しましょう。
3-2. 分析軸の考え方
「アドエビスで自由に分析軸を登録できるとはいえ、何を登録すればいいのか分からない」ということもあるかと思います。
KPIを把握するために必要となりそうな要素を洗い出し、データを比較したい軸を採用するのもよいでしょう。
例
- 誰に?(ターゲット)
- 何を?(強み)
- どのように?(訴求)
- どうしてもらいたい?(目的)
※どの施策も単一、もしくはデータ確認後にアロケーションを行わないのであれば、分析軸として設ける必要はありません。
例)ターゲットはAのみである場合や、ターゲットA・Bは同額の予算で運用することが決定しているといった場合、アロケーションを行わないため分析軸には設定しない。
また、よく取り入れられている内容は以下です。よろしければご参考ください!
※訴求とは、こちらに記載しているような内容を指しています。
4. おわりに
分析軸の設定は最も基本的な設定ですが、同時に最も重要な設定でもあります。
既に設定済みの方も、この機会に改めて設計をされるのも良いのではないでしょうか?
ご不明点がある場合は、お気軽にサクセス担当までご相談ください!
2024年6月28日に開催したユーザー交流会では、「分析軸を考えよう」と題してワークショップを実施しました。実際に手を動かしつつ相談しながらアウトプットを行っていただき、他社のアドエビスユーザーの方々とも交流いただける懇親会まで終始和やかな雰囲気で実施ができました。
(イベントレポートはこちら)
今後もユーザー交流会と題して皆さまのお悩みを解消できるような会を実施予定です。
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