【アドエビスのうらが「わ」】AIが過去の施策から“企画”を推定する——AD EBiS Campaign Managerの進化

2025年5月に正式リリースさせていただきました「AD EBiS Campaign Manager」。
このサービスはMCM(Marketing Campaign Management)という思想を元にプロダクト化したサービスです。このMCMを具現化し、市場を形づくる挑戦を継続的に発信すべく様々な視点で弊社の思想と挑戦をお届けしていきたいと思います!


前回、マーケティング組織における「企画力」や「学びの循環」についてお話ししました。

AD EBiS Campaign Manager は、そうした思想をもとに設計されたプロダクトですが、実際にサービスをご利用いただく中で、当初の設計だけでは十分に価値を届けきれないという課題に直面しました。

今回のテーマは、その課題をきっかけに生まれた——
「AI企画推定機能」という新しいアプローチについて解説します。

ナレッジを“引き出す”仕組み

初期リリース時点の AD EBiS Campaign Manager では、
散在していたナレッジを一元管理し、そこから生成AIが必要な知見を“引き出す”というシンプルな機能を提供していました。

実際に使ってもらったユーザーからは、うれしい声をたくさんいただきました。

「メンバーの企画力をエンパワーメントできる」

こうした反応を見て、私たちは確信しました。
ナレッジを引き出せる環境があることは、それ自体が組織力になる。

しかし、課題も見えてきた

一方で、想定通りには進まないケースも出てきました。
ナレッジが登録されるまでは、十分なアウトプットが得られないのです。

施策を1件ずつ登録し、その結果を紐づけていく。
それが100件、1000件と積み重なって初めて価値が生まれる。
当然ながら、データが揃うまでには時間がかかります。

たとえば、月に10件の施策を登録したとしても、
100件に到達するには1年近くを要します。

「もっと早く、使い始めた瞬間から価値を感じてもらうにはどうすればいいか?」
——そこで生まれたのが、AI企画推定機能です。

ナレッジの“逆引き”

従来のマーケティングプロセスはこうです。

これまでの広告の流れ

企画があり、それをもとに施策が立案され、成果が生まれる。

しかし、AI企画推定機能では、この流れを逆引きします。
過去の実行データから「企画の意図」を再構築するという発想です。

逆引きによる企画推定システム

たとえば、過去に行った広告のランディングページをAIが解析し、
構成要素(画像・テキスト)を分解します。
そのうえで、ターゲットの課題(Pain)や訴求(Offer)を抽出し、
“どんな意図で作られた施策だったのか”を推定します。

もちろん、結果の良し悪しといった実績データも揃っています。

AI企画推定機能の仕組み

実際のAI企画推定機能は、以下のようなステップで動作します。

4-1.施策データの自動取得

AD EBiSと連携し、過去に実施したキャンペーンデータ(媒体、クリエイティブ、流入数、成果数など)を自動収集。
CSVなどの事前準備は不要で、既存データがそのまま活用されます。

4-2.AIによる企画要素の抽出

AIがランディングページを解析し、テキストや画像の内容からターゲット、ペイン、訴求軸、目的などを自動生成。
施策単位で「どんな意図で行われたか」を推定します。

4-3.ナレッジライブラリへの登録・検索

推定された企画データは、AD EBiS Campaign Manager のナレッジライブラリに蓄積されます。
ユーザーはAIを通じて「過去に似たターゲットに成功した施策は?」「同じ訴求軸で成果が高かった事例は?」といった質問を行い、すぐに参照可能です。

以下が実際のLPとAI企画推定機能によって自動で生成された施策情報です。

LP

実際に利用していたLP
推定された企画データ

4-4.AIで加速する“初期ナレッジ”

これにより、利用を開始した時点から、
ナレッジデータベースを手に入れることが可能になりました。

ナレッジの蓄積を“待つ”のではなく、
すでに存在する実績データをAIが読み解き、そこから知見を立ち上げる。
この構造転換によって、プロダクトの価値実感を大幅に早期化できました。

マーケティングプロセスの仕組み化へ

AI企画推定機能の実装によって、
ナレッジを活かしたマーケティングのサイクルが、よりスムーズかつ高速に回るようになりました。
利用開始直後から価値を実感できるスピードと精度が大きく向上しています。

AIが過去の施策を“理解”し、人が次の施策を考える。
人とAIが互いの知見を補い合うことで、
マーケティングのプロセス全体が、より再現性と創造性を併せ持つものへと進化していく。

AD EBiS Campaign Manager は、
単なる「企画支援ツール」ではなく、
マーケティング活動そのものを仕組み化するプラットフォームとして、
これからの組織の成長を支えていきます。


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