【キャプチャ付き】GA4とGoogle広告の連携方法

GA4を使ってWebマーケティング施策を分析する中で、次のような悩みを抱えるマーケターもいるのではないでしょうか。

  • GA4とGoogle広告を連携する方法を知りたい!
  • Google広告の成果をGA4で確認するにはどうすればいいの?
  • Google広告以外の広告媒体の成果もGA4で確認できるの?

本記事では、GA4とGoogle広告の連携方法、メリットやデメリット、連携後の活用ポイント、Google広告以外の広告媒体の成果を分析する方法まで、網羅的に解説します。

GA4の画面キャプチャ付きでGA4やGoogle広告の操作方法を紹介しているので、GA4でGoogle広告の成果を分析する際、参考にしていただけますと幸いです。

※この記事は2023年7月28日時点での情報です。

1.GA4とGoogle広告を連携するメリット

GA4とGoogle広告を連携すると、単体で使用するよりも多くのメリットを得られます。ここでは4つのメリットを紹介します。

1-1.GA4でGoogle広告の成果を分析できる

GA4とGoogle広告を連携すると、GA4の管理画面でGoogle広告の成果を分析できるようになります。GA4ではWebページの指標だけでなく、キャンペーンやキーワードごとのクリック単価やクリック数の確認が可能です。どの広告をクリックして、どの経路でコンバージョンしたか分析できるので、広告運用の改善に役立ちます。

1-2.Google広告でGA4のコンバージョンデータを確認できる

Google広告にGA4のコンバージョンデータをインポートすると、Google広告の管理画面でもGA4のデータを確認できます。コンバージョンに至るまでの経路を含め、エンゲージメントの評価や、Webサイト上の分析がGoogle広告の管理画面で可能となります。
また、GA4のユーザーリストをGoogle広告にインポートすると、Google広告単体で実施するよりもターゲティングの精度が高まる点もメリットです。

1-3.リマーケティング広告を強化できる

GA4とGoogle広告を連携すると、リマーケティング広告の強化につながります。リマーケティング広告とは、Webサイトを訪れたことのあるユーザーに対して表示する広告のことです。
GA4とGoogle広告の連携によって、URLからオーディエンスを絞り込む従来の方法ではなく、性別や年齢などの属性ごとにカスタムオーディエンスを作成できます。より精度の高いターゲティングが実現するため、リマーケティング広告のパフォーマンスを高められるでしょう。

1-4.Google広告の「スマート自動入札戦略」にGA4のデータを活用できる

GA4とGoogle広告の連携によって、Google広告の「スマート自動入札戦略」にGA4のデータを利用できます。スマート自動入札戦略を活用すると、コンバージョンに繋がりやすいユーザーに対して、広告配信の最適化が実現します。GA4に蓄積されたデータを利用して、コンバージョン数やCPA(コンバージョン1件当たりの広告コスト)を改善できる点がメリットです。

2. GA4とGoogle広告の連携方法

GA4とGoogle広告を連携する2つの方法を解説します。キャプチャ付きで1ステップずつ説明しますので、ぜひ本記事を見ながら操作してみてください。

  1. GA4から連携する方法
  2. Google広告から連携する方法

2-1. GA4から連携する方法

まずは、GA4の管理画面からGoogle広告と連携する手段を紹介します。

①Google広告のリンクを選択


左下の「管理」から「Google広告のリンク」を選択して、右上に表示される「リンク」をクリックします。

②Google広告アカウントを選択

「Google広告でリンクを作成する」という画面が表示されるので、「Google広告アカウントを選択」をクリックします。

③「Google広告アカウント」にチェック

「Google広告アカウント」にチェックを入れて、「確認」ボタンを押します。

④「構成の設定」を確認

「構成の設定」内の「パーソナライズド広告を有効化」と「Google広告内からのアナリティクス機能へのアクセスを許可する」が有効になっているか確認し、「次へ」を押します。

⑤「データ設定」を確認

管理しているGoogle広告アカウントと「データ設定」を確認し、「送信」ボタンをクリックします。

⑥「リンク作成済み」を確認

「リンク作成済み」と表示されれば、連携完了です。

冒頭の「Google広告のリンク」画面に一覧化され、「アカウント名」や「アカウントID」などが表示されます。

2-2. Google広告から連携する方法

次にGoogle広告から連携する手順を紹介します。

①「リンクアカウント」から「Google Analytics(GA4) & Firebase」を選択

左下の「管理者」から「リンクアカウント」を開き、「Google Analytics(GA4) & Firebase」の詳細を開きます。

②Googleオプティマイズの共有を有効化

「Firebase向けGoogleアナリティクス(GA4)」の詳細ページが開くので、「Googleオプティマイズの共有が有効になっています」をオンにします。

③「アクション」の「リンク」をクリック

Google広告にGA4のプロパティリンクさせるために、「アクション」の「リンク」をクリックします。

Googleアナリティクス4プロパティにリンクするか尋ねるポップアップ画面が表示されるので、「リンク」をクリックします。

その際、「リンク後にGoogleアナリティクスのオーディエンスをインポートします(推奨)」にチェックを入れましょう。Google広告からGA4のデータを確認できるようになります。

④ステータスが「リンク済み」か確認

最後に「ステータス」を確認し、「リンク済み」と表示されていれば連携完了です。

3. GA4とGoogle広告を連携した後の活用ポイント・見方

ここまでGA4とGoogle広告を連携する方法について紹介しました。次に、連携後にどのように活用すればいいか、管理画面の見方を含めてキャプチャ付きで解説します。

3-1. 「Google広告キャンペーン」を確認する

連携後、GA4上でGoogle広告の基本的な指標を確認できるようになります。ここでは、確認する手順を紹介します。

①「Google広告キャンペーンを表示」を選択

GA4の「レポート」から「集客」内の「Acquisition overview」を開きます。「セッション」のカード下部にある「Google広告キャンペーン表示」を選択します。

②Google広告キャンペーンを確認

「Google広告キャンペーン」のページが開き、Google広告キャンペーンごとのユーザー数、セッション数などが確認できます。

3-2. Google広告アカウントにGA4のコンバージョンデータをインポートする

Google広告アカウントにGA4のコンバージョンデータをインポートすると、サンクスページへの遷移を伴わないユーザー行動など、コンバージョンに至るまでの中間経路を含めて分析できるようになります。

ここでは、データをインポートする手順を解説します。

①「コンバージョンアクション」を選択

Google広告を開き、左上の新規作成ボタン「+」をクリックし、「コンバージョンアクション」を選択します。

②GA4からコンバージョンデータをインポート

「コンバージョンの測定を始めましょう」と表示された画面から「インポート」をクリックし、「Googleアナリティクス4プロパティ」の「ウェブ」版を選択します。
その上で「続行」ボタンを押します。

③GA4からインポートするコンバージョンアクションを選択

次に、インポートするコンバージョンアクションを選択します。ここでは「purchase」にチェックを入れ、「インポートして続行」をクリックします。

④コンバージョンアクションの一覧を確認

概要画面が表示され、GA4でコンバージョンとして設定したアクションが一覧化されます。以上の設定でキャンペーンなどの目標としてGA4の計測データを利用できるようになります。

3-3. GA4のオーディエンスデータをGoogle広告へ連携する

Google広告ではタグを活用することで、ユーザーのサイト内での行動をもとに配信ターゲットを絞り込みできますが、設定が複雑です。GA4のオーディエンスデータをGoogle広告へ連携すると、Google広告の配信でも利用できるようになります。

ここでは連携手順を紹介します。

①「管理」から「オーディエンス」を選択

GA4の左下に表示される「管理」をクリックし、「オーディエンス」を選択します。

②オーディエンスを作成

「オーディエンス」をクリックし、作成画面へ移動します。

ここでは、「参照を使用する」の「最新のアクティブユーザー」を選択してオーディエンスを作成します。なお、上部の「ゼロから作成」からはカスタムオーディエンスの作成が可能です。カスタムオーディエンスについては、次章「カスタムオーディエンスを作成する」で紹介します。

③ユーザー条件を設定

「最近のアクティブユーザー」の設定画面で、ユーザーの条件を設定します。ここでは、「user-engagement」と設定し、右上の「保存」を押します。

④連携を確認

「オーディエンス」画面で一覧化されたら、連携完了です。GA4の計測データに基づく「最近のアクティブユーザー」が確認できるようになります。

⑤Google広告側で反映を確認

Google広告に反映されたかを確かめるために、Google広告での見方を紹介します。

Google広告にログインし、「ツール」から「オーディエンスマネージャー」を開きます。「データセグメント」のタブの下部にオーディエンスの一覧があり、「最近のアクティブユーザー」が反映されていると確認できます。これでGoogle広告の配信に、GA4のデータ利用が可能となりました。

3-4. カスタムオーディエンスを作成する

次にカスタムオーディエンスを作成する方法を説明します。カスタムオーディエンスでは、独自の条件でユーザーをグループ化できるため、より最適な広告配信が可能になります。

①「カスタムオーディエンスを作成する」を選択

先ほどご説明した「GA4のオーディエンスデータをGoogle広告へ連携する」のステップと同じように、まずは「管理」から「オーディエンス」を選択し、オーディエンスを作成します。

次に「カスタムオーディエンスを作成する」をクリックします。

②条件を入力

次に、条件を入力します。ここでは「in_app_purchase(アプリ内購入)」と「年齢(18-24)」を設定しています。入力後、右上の「保存」をクリックします。

③連携を確認

オーディエンスの一覧に、「アプリ内購入」が含まれたことを確認します。

④Google広告側で反映を確認

Google広告の管理画面から「ツール」、「オーディエンスマネージャー」を選択し、「アプリ内購入」のカスタムオーディエンスが反映されているか確認します。一覧に追加されていれば、設定完了です。

3-5. Google広告で「自動タグ設定」を有効にする

Google広告で「自動タグ設定」を有効にすると、URLパラメータを自動付与できます、URLパラメータとは、訪問者の流入元や流入経路を確認するための変数のことです。URLの末尾に「イベントパラメータ」と呼ばれるタグを付与することで、把握できます。

Google広告以外の広告媒体の場合、手動でパラメータを付与する必要がありますが、Google広告なら以下の設定をすることで自動でタグを付与できます。

①「アカウント設定」から「自動タグ設定」を有効化

Google広告の管理画面にある「アカウント設定」から「自動タグ設定」を選択します。「ユーザーが広告クリック時にアクセスするURLにタグを設定する」にチェックを入れ、「保存」をクリックすると完了です。

自動タグ設定を使用すると、タグの付与が漏れるのを防ぎ、ミスを減らせる点がメリットです。GA4を使用する際、Google広告に関する詳細なデータを確認できるようになります。

3-6. 【番外編】Google広告以外の広告媒体の成果をGA4で分析する方法

Yahoo!広告やFacebook広告など、Google広告以外の広告媒体を運用しているマーケティング担当者も多いでしょう。そこで、GA4でGoogle広告以外の広告媒体の成果を分析する方法を紹介します。

「Google広告で「自動タグ設定」を有効にする」でお伝えしたように、URLパラメータは、訪問者の流入元や流入経路を把握するために必要です。URLパラメータの設定例を見てみましょう。

▼URLパラメータの設定例:Facebook広告が参照元の場合

https://example.com?utm_source=facebook

▼URLパラメータの設定例:Facebook広告の2023年サマーセールが参照元の場合

https://example.com?utm_source=facebook&utm_medium=cpc&utm_campaign=summer_sale2023

Google広告は自動でタグ設定ができますが、他の広告媒体は手動で作成する必要があるため、パラメータの内容や設定先の広告を間違えないように注意しましょう。

4. おわりに

本記事ではGA4とGoogle広告を連携する方法やメリットを紹介しました。連携方法に関しては、本記事で紹介したキャプチャに沿って操作すれば、それほど複雑ではありません。

ナレッジサイトでは今後もGA4に関する記事を随時公開予定です。ぜひこちらもご活用ください。

関連記事をみる