すべてのWeb施策の効果が一目瞭然！契約数最大化を実現するCRMデータを統合した分析環境とは？

この記事では、アドエビスのデータとCRMのデータを統合した分析によりWeb施策の効果を可視化し、成果を最大化したナイル株式会社様の事例をご紹介します。

Web上の成果のみでなく、その後のオフラインCVまで加味した評価をしたいとお考えの方など、ぜひ本事例を再現いただけると嬉しいです。

1. こんな方にオススメ

• アドエビスデータとCRMデータを突合した分析をしたい方
• WebCVの先のオフラインCVをもとに媒体評価をしたい方

2. アドエビスの活用方法について

ナイル株式会社の事業について教えてください。

ナイル株式会社は「幸せを、後世に。」のミッションのもと、「事業づくりを通じて人々の幸せに貢献すること」を目指し、
①DX＆マーケティング
②メディア＆ソリューション
③自動車産業DX
の3つの領域で事業を行っています。

中でも自動車産業DX事業部では「マイカーの概念を変え、だれもが自由に移動を楽しむ社会を作る」をミッションに掲げ、オンラインのリース事業をメインに展開してきました。IT企業が自動車事業を展開していることを珍しがられることもあるのですが、弊社の強みであるWeb集客やオペレーションのDX化で、より便利・より低コストなサービスを推進しています。

所属されている部署の担当業務を教えてください。

私たちが所属する自動車産業DX事業部の重要指標の１つがオンラインリース事業の契約数です。
目標達成のために、集客、セールス、開発、CSなど様々な機能別の組織が多面的に施策を実施しています。

自動車産業DX事業部の集客には、広告、ナーチャリング、広報、オウンドメディア運営、サービスサイトの運営と5つの役割があります。私たちが所属するのは 広告・サイトグロースユニットで、担当領域は広告とサービスサイトの改善です。新規獲得目的の広告運用を戦略立案から実行までを一貫して担当しています。
事業部で共通して追う目標は契約数ですが、我々はその手前の申込数、与信審査の通過数、商談数などを重要指標に設定しています。

アドエビスを導入した理由を教えてください。

アドエビスを導入した理由としては、さまざまなWeb集客施策を一元管理することで、各施策を共通のロジックで実績を可視化、正確な効果測定を行うためです。
お話しした通り、弊社ではWeb広告・オウンドメディア・YouTubeチャンネル・リードナーチャリングなどWeb広告以外にも複数の流入経路があり、各担当が目標を持って日々施策を実施しているため、流入経路ごとの実績を正確かつスピーディに把握する必要があり、それが可能なツールとしてアドエビスを活用しています。

オウンドメディアなどのWeb広告以外の施策の成果も確認できるので、SEOやナーチャリングの部門もアドエビスの成果を施策の改善に活用しています。

また、弊社はGoogle Analytics 4も導入していますが、行動ログに紐づいた詳細の分析や成果確認はアドエビスで行っています。アドエビスは外部データとの連携に優れているので、基幹データとのシームレスな連携環境を構築し、日々の進捗を確認しています。

どのようなレポートで評価・分析をされていますか。

施策の振り返りから改善アクションまでを素早く着実に実行するため、レポートにはこだわりがあります。
アドエビスのデータと基幹システムのデータを掛け合わせたレポートを作成していますが、媒体別・キャンペーン別・広告グループ別・クリエイティブ別など様々な粒度のレポートがあり、基幹システムのデータも紐づけています。そのため、コンバージョン数やCPAだけでなく、与信通過数・契約数などのコンバージョン以降の指標をレポートの粒度にあわせて確認することができる環境を構築しています。

たとえば「広告媒体Aが申込数やCPAは好調だが、審査通過数や契約数でみると広告媒体Bが最も良いため、広告媒体Bに予算を寄せよう」といった意思決定ができるため、大変重宝しています。

≪レポート作成方法≫

作成難易度：低
作成目安時間：15分
※CVのタイミングで発行される値（ユーザー名）を、CV属性としてアドエビスに取得している前提です。属性情報の取得方法はこちらのサポートサイトを確認してください。
※キャプチャはすべてダミーデータです。

(1)管理画面[全トラフィック>コンバージョン属性]から必要データをダウンロード

1. 該当期間を選択
2. 「項目切替」からレポートしたい集計軸・表示項目を指定
   A：サンプルでは「CV名/ユーザー名」を指定
   B：サンプルでは「直接効果」を指定
   C：サンプルでは「チャネル種別/カテゴリ/広告ID」を指定
3. 絞り込みをする場合は「フィルタ」からフィルタリングしたい項目を指定
4. 「エクスポート」からデータ出力

(2)管理画面[全トラフィック>詳細分析]から必要データをダウンロード

1. 該当期間を選択
2. 「項目切替」からレポートしたい集計軸・表示項目を指定
   A：サンプルでは「チャネル種別/カテゴリ/広告ID/名称」を指定
   B：サンプルでは「クリック数/広告コスト」を指定
   ※表に合わせて指標は変更の可能性あり
3. 絞り込みをする場合は「フィルタ」からフィルタリングしたい項目を指定
4. 「エクスポート」からデータ出力

(3)CRMシステムから必要データをダウンロード

CV毎に特定の文字列（例：ユーザー名）が発番されているデータをCSVなどにダウンロード

(4)レポートの整形

1. (1)(3)で取り出したデータをExcelなどに貼り付け、ユーザー名をキーに突合
2. ピボットテーブルを組み、広告IDごとの登録数が判別できるレポートを作成する
3. 広告IDをキーに(2)のデータと突合
4. ピボットテーブルを組み、任意の体裁に整形する

3. アドエビスに対する評価や今後の展望について

継続してアドエビスをご利用いただいている理由を教えてください。

外部システムとの連携機能以外にも、加えて2点、高く評価しているところがあります。
まず、UIがわかりやすい点です。ユーザーとの初回接触からコンバージョンに至るまでの間接効果や直接効果が確認しやすく、直感的に状況を把握できるグラフなども便利です。

デザイナーやライターなど計測ツールに不慣れなメンバーも含め、チーム全体で利用できているので、データ活用のシーンでわかりやすさって大切だなと実感します。

もう一つがデータの精度です。昨今の3rd Party Cookie規制で計測精度が懸念されるなか、アドエビスなら1st Party Cookieを活用して計測できるため、信頼できるデータであることに大きな価値を感じています。

マーケティングにおける今後の展望をお聞かせください。

現在、私たちはリース事業の拡大はもちろん、自社与信でのリース提供や中古車販売への挑戦を視野に入れています。
これまで培ってきたマーケティングやDX、AI活用の知見を活かし、自動車業界という大きなマーケットに良い影響を与える存在となりたい。
この大きな目標に向かってマーケティング知見を高めていくうえでは、アドエビスのように顧客動向を正しく把握できるデータベースサービスが欠かせません。
ユーザーをより深く理解していくためにも、もっと深く活用していきたいと思っています。

4.おわりに

今回はアドエビスとCRMシステムのデータを突合し、Web施策の意思決定に活用している事例をご紹介いたしました。
「レポート作成方法」は手動での方法をご案内しておりますが、アドエビスの計測データを自動でスプレッドシートやCSVで定期的にエクスポートすることができる「データエクスポート」機能や、Salesforceなど外部ツールとアドエビスのデータを自動で連携できるオプション機能をご用意しております。
自社でも使ってみたいという方は、カスタマーサクセス（adebis_success@ebis.ne.jp）にご相談ください。